Rhuematology

【Kelley’sまとめ】筋炎症性疾患のManagement・Outcome

  • PM/DMの患者における治療の推奨は薬学的治療身体強化の組み合わせである
  • PM/DMの最適な薬学的治療はまだ明らかではない
    • いくつか対照試験が行われたが、推奨に関しては、症例報告からの臨床観察を元にしている
  • これらのlimitationに留意するとともに、PM/DM患者の治療の概要に関してページの最後にfigureとして示している
  • 治療に加えて、患者に病気や治療に対する適切な情報を伝えることが重要
    • この患者教育の要素はリウマチのチームと患者の支援団体によって提供されるのがベストである

【Pharmacologic Treatment】

glucocorticoids

  • PM/DMの薬物治療の導入は高用量glucocorticoids(0.75 to 1 mg/kg/day)で4-8週間で6ヶ月で5-10mg程度へゆっくり漸減し、12ヶ月までにprednisoneを中止できるようにする

免疫抑制薬の併用

  • ほとんどのエキスパートがglucocorticoidsの副作用対策および免疫抑制効果を促進するために、免疫抑制薬を併用する
  • よく使われる免疫抑制薬としてはazathioprine and methotrexateである
  • azathioprine や methotrexateの併用はrefractory myositisの患者に有効な場合があることが、前向きランダムオープンラベルの横断研究で示されている

azathioprine(AZT)

  • double blind RCTでは12週以降のextension phaseでazathioprine とglucocorticoidsの併用が、glucocorticoids単剤と比較して機能的な能力改善が良好であり、1-3年後にはPSLの必要性がより小さい結果となった
  • 推奨されるazathioprine のdoseは2 mg/kg per day

methotrexate(MTX)

  • methotrexate(MTX)のレジメンのdoseはRAと同じく25mg/weekとなっているが、より高用量のレポートも存在はする
  • 筋炎関連の肺病変に関してはMTXは禁忌である

mycophenolate mofetil(MMF)

  • 最近はsteroidやMTX、AZTに治療抵抗性のある場合に2nd-lineとしてmycophenolate mofetil(MMF)の有効性を示す症例報告もある
  • MMFは難治性のDMrashや筋炎におけるILDでよく使用されるようになってきている

cyclosporine A ・tacrolimus

  • 同様に、cyclosporine A や tacrolimus の有用性も報告されており、ILD合併患者の治療として取って代わる治療の可能性がある

cyclophosphamide・rituximab(日本は保険適応外)

  • ILD合併患者ではcyclophosphamideも有効である可能性があるが、従来の経口免疫抑制剤に抵抗性のある場合はrituximabが良く使用される

IVIG

  • IVIGはDMのRCTなどのいくつかの研究で証明されている治療である
  • 筋炎の治療でのどの段階においても良いアジュバントであるが、特に治療抵抗性のDMや癌関連筋炎、嚥下困難、IKDや感染・妊娠といったsettingでよく使われる
  • またanti-HMGCR陽性の壊死性筋炎での有効性もあるとされている
  • しかしながら、IVIGは高コスト、長く反復的な投与が必要であり、忍容性の問題や治療効果が一時的である可能性があるため、制限がある

mPSL pulse

  • 生命を脅かすようなm erate to severe ILDで、重度の急速進行性の疾患である場合はmPSLの高用量パルスが有効である

 

corticosteroid のテーパリング

  • clinical outcome measuresに基づいて行われるべきで適切な指標としては以下
    • 皮疹
    • ILDなどの臓器特異的な症状
    • 筋持久力
    • 筋力

corticosteroidの副作用

  • Prophylaxis against osteoporosis骨粗鬆症予防にはビタミンDとカルシウム、ビスホスホネート製剤
  • Steroid myopathyステロイド筋症は特に炎症性ミオパチーをもつ患者で問題となる
  • ステロイド筋症の特別な検査はないが、活動的な臨床症状がない場合は、ステロイド筋症は筋力低下の一因となる
  • 疑う場合は注意深く臨床反応をモニタリングしながらglucocorticoidを漸減する
  • hypokalemia低カリウム血症もglucocorticoidの副作用であり、筋力低下を伴うため、筋炎のmimicとして注意

PM/DM患者の治療の概要

Nonpharmacologic Treatment
Assessing Disease Activity and Outcome
Muscle Examination